
『おいしー!べーっ!』は、アメリカの作家レスリー・パトリセリによる赤ちゃん向け絵本です。原作名は Yummy Yucky、2003年にアメリカで発行されました。日本語版は大浜千尋さんの翻訳で2022年にパイ インターナショナルから刊行されました。「おいしー!(Yummy)」と「べーっ!(Yucky)」という赤ちゃんのリアクションを通じて、食べられるものとそうでないものの違いをユーモラスに描いています。シンプルな文と鮮やかな色使いのイラストが魅力で、乳幼児にぴったりの一冊です。
略歴
レスリー・パトリセリ
レスリー・パトリセリ(Leslie Patricelli)はアメリカの絵本作家・イラストレーターです。コネチカット州出身で、大学ではコミュニケーション学とアートを学びました。卒業後、広告代理店でコピーライターとして働いたのち、イラストレーターとしての道を歩み始めました。彼女の代表作は赤ちゃんを主人公にしたボードブックシリーズで、『おしっこ おしっこ どこでする?』『おいしー!べーっ!』などがあります。シンプルな線と明るい色づかい、子どもの気持ちに寄り添った視点が多くの家庭で支持されています。絵本はアメリカを中心に世界中で翻訳され、累計620万部を超える人気シリーズとなっています。現在はアイダホ州の町ヘイリーに住み、家族とともに創作を続けています。
おすすめ対象年齢
『おいしー!べーっ!』は、主に0〜2歳の赤ちゃん向けに作られた絵本です。シンプルな言葉と繰り返しの表現、明快なイラストが、小さな子どもの理解と関心を引きつけます。身近な食べ物が題材なので、食育の導入としてもおすすめです。
レビュー
この絵本は、赤ちゃんの目線で「これは食べられる」「これはダメ」と自然に学べる工夫がいっぱいで、とても楽しいです。ユーモアと優しさが詰まったイラストは、見ているだけで笑顔になれます。特に「クレヨンはべーっ!」といったユニークな対比が秀逸で、大人も思わずクスリと笑ってしまうはず。言葉がまだうまく話せない子でも、絵を見ながら一緒に「おいしー!」「べーっ!」と反応できる点も魅力。親子のコミュニケーションにもぴったりな一冊です。