『パオちゃんのなつまつり』は、なかがわみちこさん作の人気シリーズの一冊で、2003年にPHP研究所から発行されています。夏祭りの会場には、やきそばや焼きとうもろこし、クレープや風船など楽しい屋台がいっぱい。パオちゃんたちは、お母さんに買ってもらったわたがしで大はしゃぎし、顔にくっついて白いひげみたいになってしまいます。金魚すくいでは失敗しながらも、金魚を大切にする優しさが描かれ、最後は太鼓の音に合わせてみんなで盆踊りです。夏の楽しさと人への思いやりが自然に伝わる内容なので、季節の行事絵本としても親しまれています。
略歴
なかがわ みちこ
なかがわみちこ(仲川 道子)さんは 1948年、東京都生まれ の絵本作家・イラストレーターです。明るく温かい絵柄と、子どもたちの心に寄り添うストーリーで長年親しまれてきました。絵本だけでなく、紙芝居作品も多数手がけ、多くの作品が世代を超えて読み継がれています。代表作には、ぞうのパオちゃんが主人公の「パオちゃん」シリーズ、色とりどりのかえるたちが登場する「10ぴきのかえるシリーズ」、子どもが親しみやすい「かわいいむしのえほん」シリーズなどがあり、どれも幼児~幼児教育現場で人気です。これらの作品はシンプルで楽しい世界観で、親子の読み聞かせにもぴったりです。紙芝居『たんたんとんとん』など、絵本以外でも子ども向け作品に幅広く取り組んでいます。
おすすめ対象年齢
対象年齢は3歳〜6歳くらいが目安です。屋台や金魚すくい、盆踊りなど、子どもが実体験と結びつけやすい場面が多く、初めて夏祭りを知る子にもわかりやすい内容です。文章もテンポがよく、読み聞かせに向いているので、夏の時期の定番絵本として活躍します。
レビュー
読んでいると、夏祭りのにぎやかな音やにおいまで伝わってくるようで、とても楽しい気持ちになります。わたがしで遊んだり、金魚すくいに失敗したりする場面は、子どもらしい姿そのもので思わず笑ってしまいました。特に、落ちてしまった金魚をきれいにしてあげる場面が印象的で、優しさをさりげなく伝えてくれます。最後にみんなで盆踊りを踊る様子も温かく、読後感がとても良いです。だから、夏の読み聞かせに安心して選べる一冊ですね。

