『ちょきちょきブロッコリーさん』は、ふくだじゅんこさんが作の絵本で、2017年にPHP研究所から出版されました。髪型を変えたいなすびくんが、とこやさんのブロッコリーさんを訪ねるところから物語が始まります。とうもろこしくんやはくさいちゃんは次々とすてきな髪型に変身しますが、なすびくんの髪は固くてハサミではまったく切れません。困ったブロッコリーさんは、ひらめきを生かして意外な方法でなすびくんを大変身させます。野菜たちを主人公にしたユニークな設定と、ページをめくるたびに笑顔になれる楽しい展開が魅力の一冊です。読後には、「みんな違ってみんないい」という気持ちや、困ったときは工夫してみることの大切さが自然と伝わってきます。親子で楽しく読み聞かせができる、温かくてユーモアあふれる絵本です。
略歴
ふくだ じゅんこ
絵本作家・イラストレーターのふくだじゅんこさんは、武蔵野美術短期大学デザイン科を卒業後、グラフィックデザイナーとして働き、その後、絵本制作の道へ進みました。2000年から2002年までイタリア・ボローニャ国際絵本原画展に入選し、第5回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞を受賞するなど、早くから高い評価を受けています。やわらかな色使いと、動物や食べ物をかわいらしく描いた親しみやすい作風が魅力です。代表作には『おつきさまはまあるくなくっちゃ!』『とりかえっことりかえっこ』(大日本図書)、『ケッセラセラいちざ』(フレーベル館)、『たまごサーカス』(ほるぷ出版)、『ちょきちょきブロッコリーさん』(PHP研究所)などがあります。子どもたちが思わず笑顔になる、ユーモアと温かさあふれる絵本を数多く手がけています。
おすすめ対象年齢
対象年齢は4〜6歳頃が目安です。お店にやってくる野菜たちが次々と変身していく様子は、小さな子どもでも分かりやすく、「次はどんな髪型になるのかな?」とワクワクしながら楽しめます。最後には、なすびくんだけの特別な髪型が登場し、「みんな違っていいんだね」というメッセージも自然に伝わります。読み聞かせにはもちろん、一人読みを始めた子どもにもぴったりの楽しい絵本です。
レビュー
『ちょきちょきブロッコリーさん』は、読み始めると「次はどんな髪型になるんだろう?」とページをめくるのが楽しくなる絵本です。ブロッコリーさんの髪?の中から次々と道具が出てくる演出や、野菜たちがそれぞれにぴったりのヘアスタイルへ変身する場面は、とてもユーモラスで見ているだけでも笑顔になります。特に印象的なのは、なすびくんの髪が切れないというピンチを、ブロッコリーさんが前向きな発想で解決するところ。「できない」で終わらせず、その子らしい魅力を生かす姿勢が温かく感じられました。読み終わると、自分らしさを大切にすることや、困ったときは工夫してみることの大切さを、子どもにも自然に伝えてくれる一冊だと思います。

