とよたかずひこ作・絵の絵本『ももんちゃん ぽっぽー』は、2006年に童心社から出版されました。この作品は「ももんちゃん あそぼう」シリーズの第8作で、主人公のももんちゃんが「ぽっぽー」と声をかけると、さぼてんさん、きんぎょさん、おばけさんといったお友だちが集まり、汽車ごっこが始まります。坂を上り下りし、トンネルをくぐると、ももんちゃんが本物の汽車を引っ張ってきて、みんなで乗り込むという楽しい展開が描かれています。リズミカルな文章と温かみのあるイラストが特徴で、小さな子どもたちにも親しみやすい内容となっています。
とよたかずひこの略歴
とよた かずひこ(本名:豊田 一彦)さんは、1947年、宮城県仙台市に生まれました。早稲田大学第一文学部を卒業されています。大学卒業後はフリーのイラストレーターとして活動し、長女の誕生をきっかけに絵本作家へと転身しました。1997年には『でんしゃにのって』で厚生省中央児童福祉審議会児童文化財特別推薦を受け、2001年には『どんどこ ももんちゃん』で第7回日本絵本賞を受賞しています。また、『あめですよ』は小学1年生の国語教科書(東京書籍)に採用されるなど、多くの作品が親しまれています。
おすすめ対象年齢
『ももんちゃん ぽっぽー』の対象年齢は、1~2歳頃からとされています。シンプルでリズミカルな文章と、かわいらしいイラストが、小さなお子さんにも理解しやすく、楽しめる内容となっています。また、親子で一緒に「ぽっぽー」と声に出して楽しむことで、スキンシップやコミュニケーションの促進にもつながります。
レビュー
この絵本は、ももんちゃんと仲間たちが汽車ごっこを楽しむ姿を通じて、子どもたちに遊びの楽しさや友情の大切さを伝えています。特に、トンネルをくぐった後の意外な展開は、子どもたちの好奇心を刺激し、物語に引き込まれることでしょう。読み聞かせの際に、実際に「ぽっぽー」と声を出しながら体を動かすことで、親子で楽しい時間を共有できると思います。とよたかずひこ氏の温かみのあるイラストとリズミカルな文章が、子どもたちの心を引きつけ、繰り返し読みたくなる一冊です。