『いちにちだじゃれ』は、主人公が一日中ダジャレの世界に迷い込んでしまうナンセンス絵本。「ゾウがぞうきんでそうじする」「イカがいかってる」など、日本語の響きや言葉遊びを存分に活かしたダジャレが満載。リズミカルな文章と大胆で楽しいイラストがテンポよく展開し、読む人を笑顔にしてくれます。言葉のおもしろさを体感しながら、親子でゲラゲラ笑える作品。言葉への好奇心をくすぐる一冊です。
略歴
ふくべ あきひろ
ふくべ あきひろ（福部 明浩）さんは、1976年兵庫県生まれのコピーライター・絵本作家です。京都大学工学部を卒業後、1998年に博報堂に入社し、コピーライターとして数々の広告賞を受賞しました。2013年に独立し、クリエイティブオフィス「catch」を設立。2009年に絵本『いちにちおもちゃ』で作家デビューし、以降「いちにち」シリーズを中心に、子どもたちの想像力を刺激するユーモアあふれる作品を多数手がけています。彼の作品は、日常の中にあるユニークな視点や発想を通じて、読者に新たな気づきや楽しさを提供しています。
かわしま ななえ（絵）
かわしまななえ（川嶋ななえ）さんは、1983年東京都生まれの絵本作家・アートディレクターです。東京造形大学を卒業後、多摩美術大学大学院を修了し、2008年に広告会社・博報堂に入社。アートディレクターとして活動する傍ら、2009年にふくべあきひろさんとの共作『いちにちおもちゃ』で絵本作家としてデビューしました。以降、「いちにち」シリーズ全作品のイラストを担当し、独特のユーモアと温かみのある作風で多くの読者を魅了しています。歌舞伎をこよなく愛し、キジトラ猫の松と梅を飼うなど、日常の中の豊かな感性が作品に反映されています。
おすすめ対象年齢
『いちにちだじゃれ』は、5歳頃から小学校低学年くらいまでの子どもたちに特におすすめです。言葉遊びに興味を持ち始めた時期にぴったりで、ひらがなに親しみながら自然と語感やリズムを楽しむことができます。読み聞かせにも適しており、親子で笑い合いながら日本語の面白さを共有できる一冊です。発語を楽しむ未就学児から、自分で音読し始める小学生まで、幅広い年齢層で楽しめます。
レビュー
読み始めたら止まらない！とにかく次のダジャレが気になって、子どもと一緒にページをめくる手が止まりませんでした。ふざけすぎず、でもしっかりツボをついてくる言葉選びが絶妙。笑いながら自然と「ことばって面白いね」と感じられる、知育的な側面もある作品です。読み聞かせにもぴったりで、子どもたちの反応がとてもよかった一冊。何度読んでも飽きずに笑えて、日常会話でもダジャレが飛び出すようになりました！
