『だじゃれオリンピック』(2008年・絵本館)は、中川ひろたかさんと高畠純さんの「金目鯛(金メダル)コンビ」がお届けする、だじゃれ満載のユーモア絵本。 オリンピック種目をテーマに、「ビスケットボール」「だんごシュート」「ボーッとするな!」など楽しいだじゃれが次から次へと登場します。ページを開くたびに「おちてもへいきんだい!」と笑いが止まらず、お腹も心も満たされる一冊。オリンピックを観ながら読むとさらに楽しさアップ!いつでも“だじゃれ金メダル”が狙えちゃう絵本です。
略歴
中川 ひろたか
中川ひろたかさんは1954年埼玉県生まれ。シンガーソングライター、絵本作家、保育士などさまざまな顔を持つクリエイター。1995年に『さつまのおいも』でデビュー。また『ないた』で日本絵本賞受賞。モー・ウィレムズ作品をはじめ、翻訳絵本も多く手がけ、独自のユーモアある語り口が魅力。さらに作曲された『世界中のこどもたちが』などの歌が、保育現場でも広く親しまれています。
高畠 純(絵)
高畠純(たかばたけじゅん,1948年・名古屋生まれ)さんは、愛知教育大学美術科を卒業後、絵本作家として活躍。1983年『だれのじてんしゃ』(フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。以降、『オー・スッパ』(講談社)で日本絵本賞、『ふたりのナマケモノ』でも講談社出版文化賞を受賞するなど、数々の栄誉を得ています。中川ひろたかさんとの「だじゃれシリーズ」(『だじゃれどうぶつえん』『だじゃれレストラン』など)は非常に人気。ほかにも『おとうさんのえほん』『ぞうがいるってすてき』『いかあげ たこあげ』など、多彩な作風で200冊以上の作品を手がけています。動物を使ったユーモア表現に定評があり、子どもから大人まで笑顔にする絵本を数多く世に送り出しています
おすすめ対象年齢
対象は、おおむね幼児~小学低学年(3~7歳)向けです。だじゃれの面白さや言葉遊びのリズムが分かりはじめる年齢にぴったり。文章は短めでテンポがよく、絵のインパクトも強いので、まだ長いお話は難しい小さな子でも楽しめます。保育園や学校での読み聞かせにも◎
レビュー
この絵本、もう一語一語が笑いのツボをついてくる感じ!オリンピック競技と食べ物や言葉が結びついただじゃれが、次々繰り出されて爆笑間違いなしです。高畠純さんの絵は、ポップでコミカル、種目ごとのキャラクターも個性的。例えば「だんごシュート」では団子がシュートしてて、その発想のおもしろさに脱帽。読み聞かせをすると子どもたちが一緒に声を出したがるし、リズムに乗って楽しめます。大人も素直に「くすっ」と笑えるセンスが素晴らしい!オリンピックイヤーでなくても、いつでも使える“笑える競技大会”。テンション上げたいとき、元気出したいときにぴったりな一冊です。