どんなに立派な大人でも、生まれたときはみんな赤ちゃんだった。そんな当たり前だけどあたたかい真実を、鈴木まもるさんがやさしく描いた絵本『みんなあかちゃんだった』。赤ちゃんの仕草や表情を細かく観察し、愛おしい成長の瞬間を絵で丁寧に記録しています。大人から子どもまで「そうだった!」と共感できる物語で、成長を振り返りたくなる一冊。育児中の親御さんにもおすすめです。ほんわかしたタッチが愛情たっぷりで、とても心がほぐれます。
略歴
鈴木 まもる
鈴木まもるさんは1952年東京生まれ。東京芸術大学工芸科を中退後、1980年に『ぼくの大きな木』で絵本作家としてデビュー。作品数は200冊以上にのぼります。1995年に「黒ねこサンゴロウ」シリーズで赤い鳥さし絵賞を、2006年に『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞絵本賞、2015年には『ニワシドリのひみつ』で産経児童出版文化賞JR賞など数々の受賞歴あり。伊豆半島に在住し、画家・絵本作家として活動する傍ら、鳥の巣研究家として収集・展覧会・講演なども行っています。
おすすめ対象年齢
この絵本は、2〜4歳ごろから楽しめるやさしい内容です。赤ちゃん絵本としてはもちろん、自分が赤ちゃんだったころを思い出したい小学生や、育児中の大人にも響く一冊。親子で一緒に「赤ちゃん時代あるある」を語り合ったり、新米ママ・パパのプレゼントにもぴったりですよ
レビュー
読むほどに「赤ちゃんって、本当にかわいい…!」としみじみ感じる絵本です。鈴木まもるさんの絵は、赤ちゃんの無邪気な表情や仕草を温かく表現していて、ページをめくるたびに思わずにこっとなるんです。大人になって忘れがちな「小さなころの自分」をそっと思い出させてくれるやさしい力があります。これは単なる絵本ではなく、家族みんなの思い出とあたたかな時間をつくってくれる宝物のような一冊。読後には自然と誰かを抱きしめたくなる、心温まる作品です。


