へんなおばけ/大森 裕子

へんなおばけ』は、大森裕子さんによる絵本で、2012年に白泉社から出版された「へんなえほん」シリーズの第3弾です。白い布をかぶった“おばけ”が登場し、「ほんとはだれかな?」と読者に問いかけながら進んでいく、おばけあそびがテーマの作品です。ふくらんだ形や動きから「これ誰だろう?」と想像する楽しさがあり、ページをめくる度にワクワクします。最後には布を「じゃーん!」とめくるしかけもあり、小さな子どもが思わず笑顔になる展開です。怖いおばけではなく、ユーモアたっぷりのおばけごっこなので、初めてのおばけ絵本にもぴったりです。シンプルな構成ながら、親子で一緒に声を出して楽しめる参加型の絵本になっています。

略歴

大森 裕子

大森裕子(おおもりひろこ)さんは、1974年神奈川県生まれの絵本作家です。東京藝術大学大学院在学中からフリーランスとして活動をスタートし、ユーモアと観察力あふれる作品を数多く手がけています。食べ物や動物、乗り物など、子どもが夢中になりやすいテーマを、細かく楽しいイラストで描くのが魅力です。代表作には『わすれていいから』『なにができるでしょーか?』『ねこのずかん』『ちかてつ もぐらごう』『へんなおばけ』などがあります。眺めるだけでも発見が多く、子どもが何度も読みたくなる作品を生み出している人気作家さんです。

おすすめ対象年齢

対象年齢は2歳〜4歳くらいが目安です。言葉がわかりやすく、「だれかな?」と考えながら読めるので、小さな子どもでも参加しやすい内容です。怖さはほとんどなく、おばけが苦手な子でも楽しみやすい雰囲気があります。布をめくるしかけや、当てっこの遊び感覚があるので、読み聞かせではかなり盛り上がりそうです。繰り返し読んでも飽きにくく、親子で自然に会話が増えるタイプの絵本です。

レビュー

この絵本は、「怖いおばけ」ではなく「楽しいおばけごっこ」の空気がとても心地よかったです。白い布をかぶった姿を見るだけで、「これ誰かな?」と自然に想像したくなります。ページをめくる前に子どもと予想し合う時間も楽しく、読み聞かせ向きだなと感じました。大森裕子さんの絵は表情や動きがとても豊かで、布の下に隠れていてもキャラクターの雰囲気が伝わってくるのが面白いです。最後の「じゃーん!」の場面は、小さい子どもなら何度も見たくなるはずです。夏の時期のおばけ遊びにもぴったりで、怖がらせすぎない優しいおばけ絵本だと思いました。